道頓堀の繁華街で長い年月を生き抜いてきた母子の猫、グリコとミナミ。
焼肉店の店主さんから「ここで餌をあげないでほしい」と注意が入り、居場所を失いかけたことをきっかけに、当カフェへ保護の依頼があり受け入れました。
来た当初は体の臭いも強く、毛はパサパサ。
過酷なお外暮らしの痕跡が全身に残っていました。
1年半の“待ち時間”を越えて
里親希望の方が来られるたび、グリコとミナミを紹介してきました。
けれど「もう少し若い子が…」
「見た目が怖いかも…」と、なかなかご縁にはつながらず、1年半という月日が流れました。
それでも2匹は、毎日を健気に過ごし、少しずつ人を信じる穏やかな表情に変わっていきました。
営業活動も頑張ってくれる様になりました。
ついに“その日”が
そして先日——ついに運命のご縁が結ばれました。
迎えてくださったのは、お掃除の行き届いた、とてもきれいなお宅にお住まいの男性。
お部屋には、ふたりのために用意してくださった工夫がたくさん。
高さ違いの居場所、見通しの良い隠れ処、ゆったり休めるベッド…
どれも「この子たちを安心させたい」という気持ちが伝わる、温かい空間でした。
親子水入らずで、これからの時間を
お外で10年近く頑張ってきた母子に、やっと、やっと手に入れた幸せが訪れました。
正直、私は少し寂しい。でもそれ以上に、親子水入らずで穏やかな毎日を過ごしてほしいと心から願っています。
いつも支えてくださる皆さまへ
里親になって下さったM様、そしていつも見守ってくださる皆さま、本当にありがとうございます。
皆さまの支えがあるからこそ、長く待っていた子たちにも、こうして「本当の家族」との出会いが訪れました。
グリコとミナミ、たくさん甘えて、のんびり年を重ねていって欲しいと願います。
ふたりの新しい暮らしが、やさしさで満ちた日々でありますように。
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にゃんこカフェでは、年齢や見た目で選ばれにくい子たちにも光を当て、「その子らしい幸せ」へつなぐ活動を続けています。
子猫から老猫まで里親募集の猫たちをたくさん抱えています。
応援・ご支援・ご来店、そして里親としてのご検討を、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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